「ECサイトで動画を活用すると得られる効果は?」
「自社のECサイトで動画を活用するために、他社の事例も知りたい」
と思うことはありませんか?
動画を活用して商品の説明をしたり、訴求をしたりする方法が注目を集めています。しかし「どのように動画を活用したら、効果を高められるのかわからない」方も多いのではないでしょうか。
本記事では、ECサイト業界で注目を集めている「動画コマース」の動向や得られる効果、活用方法などを解説します。動画からECサイトへの誘導に成功している事例も紹介しますので、これから自社ECサイトで動画活用を検討している方は、ぜひご一読ください。
なお「視聴者が商品に興味を持ったタイミングで購入につなげたい」などの場合は、ライブコマースのアーカイブ動画が効果的です。たとえば「Tig LIVE」では、動画内の商品をタップするだけで情報を取得でき、ECサイトへ誘導することが可能です。
Tig LIVEの機能や導入事例は下記のサイトで紹介していますので、ぜひご覧ください。
※本記事は2022年9月23日時点の情報です。
INDEX
ECサイトでの動画活用とは?業界の現状を解説

ECサイトで活用できる動画には、「サイト内に動画を埋め込むもの」と「動画コマースを取り入れたもの」の2通りがあります。ここでは「動画コマース」に着目し、下記2つのポイントを解説します。
- ECサイトでの動画活用は「動画コマース」が注目されている
- 動画コマースの動向は?
それぞれ見ていきましょう。
ECサイトでの動画活用は「動画コマース」が注目されている
「動画コマース」とは、視聴者が動画の再生中に気になった商品を、その場で購入できる通販システムです。動画視聴からECサイトへ誘導するまでの導線を構築できるため、離脱やカゴ落ちを防げる可能性が高まります。
商品の解説動画との違いは、下記のとおりです。
▼「商品の解説動画」と「動画コマース」の違い
種類 | 特徴 |
---|---|
商品の解説動画 | ・再生する機能のみで、視聴中・視聴後に動画からアクションを起こせない ・視聴者が別途ECサイトで商品ページを探す手間が発生する |
動画コマース | ・視聴者が商品を購入したいタイミングで、商品ページにアクセスできる ・視聴者が取るアクションを減らせるため、ECサイトへの集客や売上アップが期待できる |
また、動画コマースのなかには「ライブコマース」という手法もあります。リアルタイムのライブ配信を実施し、顧客とコミュニケーションを取りながら販売へつなげていくことが可能です。
ライブコマースを詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。準備しておくべきポイントや、始め方を解説しています。
続いて、ECサイト業界における動画活用の動向を見ていきましょう。
動画コマースの動向は?
株式会社サムシングファンが実施した「EC事業の動画活用に関する実態調査」によると、動画を活用しているプラットフォームに「自社ECサイト」を挙げた企業は約6割でした。
自社ECサイトや越境ECサイト、AmazonをはじめとするECプラットフォームなど、動画の活用シーンは多いといえます。また「ECサイトで動画を活用したことで売上が増加した」企業は、約9割でした。
実際に売上が増加したECサイトのうち34.4%が、130〜150%も売上アップを実現しています。ECサイトでの動画活用は、高い効果が期待できる取り組みだといえるでしょう。
しかし「今後、ECの動画活用において求めることを教えてください」の質問には、「動画内での購入リンクの提示」に回答が集中しています。
動画内に購入ページのリンク(URL)を表示できない点が、大きな課題になっているようです。動画が再生されても購入ページへのリンクがないため、販売につながらないケースがあると考えられます。上記の調査結果から、単にECサイトに動画を設置するだけではなく、動画から購入ページへスムーズに誘導させる「動画コマース」の需要が高まっているといえます。
ここまで、ECサイト業界での動画活用の現状を解説しました。続けてECサイトで動画を活用することで、どのような効果が得られるのかを見ていきましょう。
ECサイトで動画を活用する3つの効果

ECサイトで動画を活用することで、下記3つの効果が得られます。
- 購買意欲を刺激し、売上アップにつなげられる
- 自社商品の理解を深められる
- ブランド力を向上させ、他社との差別化につなげられる
購買意欲を刺激して売上向上を狙えたり、他社との差別化につなげられたりするメリットがあります。それぞれ見ていきましょう。
【効果1】購買意欲を刺激し、売上アップにつなげられる
動画を再生した視聴者の購買意欲を刺激し、売上アップが期待できます。動画の活用が売上につながる理由は次の3つです。
▼動画の活用が売上アップにつながる理由
- 視覚と聴覚の両方に働きかけ、画像や文章より多くの情報を伝えられるため
- 商品を具体的に説明でき、商品の活用シーンをイメージしてもらいやすいため
- 商品の機能や使用感を伝えられるので、商品購入の不安を軽減できるため
動画は実際に商品を使っているところを、視聴者に目で見て確かめてもらうことが可能です。たとえば「特殊加工を施しているフライパン」の場合、調理シーンを通して「傷のつきにくさ」「食材のくっつきにくさ」を感じとってもらえます。
視聴者のなかで、日常生活において商品を利用するイメージがよりわきやすくなるので、商品に納得した上で購入してもらえる可能性が高いです。
【効果2】自社商品の理解を深められる
動画の活用は、自社商品への理解を深めてもらうことにもつながります。画像や文章だけで訴求するより、商品の特徴やメリット、購入後の利用シーンなどをイメージしやすくなるからです。
たとえばアパレル企業の場合、ショップスタッフが商品を着用しつつ「着心地がよくて動きやすい」「オフィスで着るなら、こういう形のパンツと相性がよい」のように説明するなどです。
視聴者の商品理解が深まった状態で購入してもらえるため、「イメージと違ったから返品してほしい」などの返品・交換リスクを防げる可能性が高まります。ECサイト担当者の対応工数を削減することにもつながるでしょう。
【効果3】ブランド力を向上させ、他社との差別化につなげられる
動画による商品の訴求は、自社のブランディングにも役立ちます。映像や音声を駆使してブランドの世界観を表現でき、言葉だけでは伝えにくいブランドイメージを顧客に届けられるからです。
たとえばグルメニュースやレシピ動画で有名なWebメディア「macaroni(マカロニ)」では、下記のブランドムービーを配信しました。
女性が楽しげに買い物をしたり、家族や恋人と食卓を囲んだりする映像が映し出されており、「macaroniで発信するレシピが日常生活にどのように役立つか」がイメージしやすい内容です。
動画の活用によってブランド力や信頼度が向上し、他社との差別化にもつながっていきます。また、ブランドの世界観に共感したユーザーがファン化することで、SNSなどで情報を拡散してもらえる可能性が高まります。
ここまで、ECサイトで動画を活用する3つの効果をお伝えしました。続いて、動画の活用方法を見ていきましょう。
ECサイトで動画を活用する3つの方法

ECサイトで動画を活用する代表的な方法は、下記の3つです。
- 商品の特徴やメリットを解説する
- 商品の使い方を解説する
- 商品の生産工程を紹介する
商品の特徴・メリットを解説したり、生産工程を詳しく紹介したりすることが欠かせません。ひとつずつ解説します。
【方法1】商品の特徴やメリットを解説する
まずは、画像や文章だけでは伝えにくい部分を動画で解説しましょう。自分で手に取ってみないとわかりにくい部分を詳細に説明することで、「自分に似合うかもしれない」と思ってもらいやすくなります。
たとえば洋服のスカートであれば、下記の要素を伝えると効果的です。
▼スカートの特徴・メリットを解説する例
- 素材の触り心地
- 色合い
- 着用したときのサイズ感
- スカートのシルエット
- 動いたときの様子
- 製造時にこだわったポイント
衣服に限らず、食品や家電などでも商品の特徴やメリットの解説は欠かせません。顧客が知りたいであろう情報を事前にリサーチした上で、積極的に伝えていくことが重要です。
【方法2】商品の使い方を解説する
商品の使い方も、動画ならわかりやすく伝えられます。実際の使い方を知ることで、より具体的に商品の利用シーンをイメージしやすくなります。たとえば下記の説明方法が有効です。
▼商品の使い方を解説する例
- メイクモデルを起用し、化粧品を使ったメイク方法をレクチャーする
- 食品を調理する過程や、アレンジレシピを紹介する
顧客は商品を購入する前に、「自分でも使いこなせるだろうか」「買ったあとに使い方がわからなかったらどうしよう」などの不安を感じているものです。
顧客が購入前に抱く悩みや不安を動画で払拭しておくことで、ブランドへの信頼感も高まります。
【方法3】商品の生産工程を紹介する
商品の生産工場や生産過程を動画で見せることも、動画を活用する方法のひとつです。ECサイト上で「日本国内製造」「GMP認定取得」などと書かれていても、顧客が実際にその工場を目にすることはできません。
特に加工食品や健康食品は、安心・安全な環境で製造されていることが重要なので、あわせてアピールすることが大切です。生産工程を紹介する際は、下記を取り入れてみましょう。
▼商品の生産工程を紹介する例
- 視聴者を飽きさせないため、テンポよく生産過程を映す
- 生産者にインタビューし、商品への想いを語ってもらう
商品の企画から実現させるまでに苦労したエピソードなども盛り込むことで、視聴者により熱意が伝わりやすくなります。
ECサイトで動画を活用する3つの方法を解説してきましたが、「実際に動画を活用している事例を知りたい」と考えている方もいるのではないでしょうか。ここからは、動画を活用して集客や売上アップにつなげている事例を紹介します。
【業種別】ECサイトの動画活用事例

下記4つの業種別に、ECサイトの動画活用事例を見ていきましょう。
- 小売業
- 卸売業・製造業
- サービス業
今回紹介するのは、動画の再生中に欲しい商品が見つかったら画面をタップして情報をストックし、ECサイトへシームレスに誘導できる「Tig」を使用したものです。動画からも販売促進が叶う「Tig」の技術やサービス内容をすぐに知りたい方は、下記から資料を無料ダウンロードの上、ご覧ください。
小売業
小売業では、下記3社の動画活用事例を紹介します。
- ANREALAGE(アンリアレイジ)
- ららぽーと
- 高島屋
順番に見ていきましょう。
ANREALAGE(アンリアレイジ)
ファッションブランド「ANREALAGE」の世界観を伝える動画です。ストーリー性を邪魔しないUIにこだわり、視聴者が映像と情報を心地よく行き来できるように配慮されています。
ANREALAGEならではの世界観を伝えつつ、商品のデザインやシルエット、揺れ感などの魅力がわかりやすく訴求されている点がポイントです。
ららぽーと
三井不動産が運営する商業施設「ららぽーと」が、ライブコマースのコンテンツとして「Tig LIVE」を活用しました。Tig LIVEとは、ライブ配信中の動画でもTigを使えるサービスです。公式Instagramアカウントのインスタライブ機能を用いて、映像が配信されました。
視聴者が商品をイメージしやすいように、実際の着用シーンを詳しく見せている点が特徴です。また、コメント欄も積極的に活用しており、視聴者とコミュニケーションを取りながら進めています。
ライブ配信の映像からECサイトへ誘導するだけではなく、一部店舗で利用できるクーポンを配布するなどの販売促進もおこないました。
高島屋
大手百貨店の「高島屋」が、お歳暮ギフトをおすすめする動画を制作しました。動画内の選択肢にアンケート形式で回答していくと、視聴者の趣味・嗜好にあわせた商品が提案される仕掛けです。再生するだけの動画が主流の中、視聴者参加型の新感覚な体験ができる動画となっています。
最後に提案された商品をタップするとECサイトへ遷移するため、視聴者がそのまま購入することも可能です。
卸売業・製造業
卸売業・製造業の動画活用事例として、下記の2社を紹介します。
- C Channel×PAUL&JOE
- ペルノ・リカール・ジャパン
ひとつずつ見ていきましょう。
C Channel×PAUL&JOE
日本最大級のライフスタイル提案メディア「C Channel」にて、ファッションブランド「PAUL&JOE」のファンデーションをおすすめする動画が配信されました。
動画では透明感のある肌に仕上げるメイクのコツや、付属の専用ブラシの使い方を紹介している点が特徴です。なりたい姿にあわせて「うるおいが欲しい人はこの商品」「ツヤ肌にしたい人はこちらの商品」などの提案もあります。
メイク後の仕上がりも動画で確認できるので、視聴者が商品購入後の自分の姿を想像しやすくなっています。
ペルノ・リカール・ジャパン
ペルノ・リカール・ジャパンは、ワインやウイスキー、スピリッツなどの酒類を輸入・卸売りをしている企業です。公式ワインアンバサダーがワインに合う食事を紹介しながら、視聴者の疑問や悩みに回答するライブ配信を実施しました。
ライブ配信中はコメントが積極的に活用され、ワインアンバサダーと視聴者の交流が盛んに行われています。ただワインを説明するだけではなく、産地やワインができるまでの過程など、ここでしか聞けないトークも展開されました。
また、香りや味わいなど、実際に飲んでみないとわからない部分も動画で伝えています。ライブ配信の実施によって商品の売上がアップしたほか、エンゲージメントの向上にも貢献した事例です。
サービス業
サービス業として紹介するのは、下記の2社です。
- ベネッセコーポレーション
- 東京青年会議所
それぞれ見ていきましょう。
ベネッセコーポレーション
ベネッセコーポレーションは、教育・生活事業を展開する企業です。妊活・妊娠・出産・子育てを応援するメディア「たまひよ」の公式SNSにて、「妊娠中で眠れない悩みを抱えている視聴者」をターゲットに動画が活用されました。
動画内で使われているパジャマや抱き枕などをタップすることで、公式サイトの購入ページへ遷移する仕組みです。SNSはTwitter・Instagram・Facebookを活用し、短い時間の動画でも気軽にショッピングができるようにアプローチしています。
東京青年会議所
東京青年会議所が主幹事となって企画された「オンライントリップ×ライブコマース×越境EC」。東京からのライブ配信が行われ、Web上で訪日できる機会として世界中の人々が視聴者となりました。
実際に日本の観光をしているような感覚で楽しめる動画となっており、写真の撮影スポットやお土産情報などを紹介しています。ライブ配信中に紹介された商品をタップすることで、視聴者が関連情報を閲覧できる仕様です。
「すぐにこの商品が欲しい!」と思った視聴者が、ECサイトから購入できる導線が用意されています。日本に来てみたくなるように演出された動画なので、訪日観光客の集客を仕掛けたい自治体や旅行会社などの担当者の方は、ぜひご覧ください。
ここまで紹介した事例はすべて、動画の視聴中にECサイトへスムーズに誘導できるサービス「Tig」が活用されています。続いて、Tigでできることを見ていきましょう。
ECサイトで動画活用の効果を高めるなら「Tig LIVE」がおすすめ

「Tig LIVE」とは、ライブ/ライブコマース配信サービスのことです。実際の利用シーンや視聴者から来た相談に回答した「アーカイブ動画」を残せるため、ECサイトに掲載すれば「購入を悩んでいる人」の悩み解決につながります。
動画に登場した商品をスマホでタップ(触れる)することで、情報をストックすることが可能です。ストックした情報は一覧表示され、クリックするとECサイトの購入ページへ誘導できます。Tig LIVEのアーカイブ動画を活用することで、下記のメリットが得られます。
▼Tigを活用するメリット
- 自社ホームページや公式SNSなどで動画を流し、ECサイトへ誘導できる
- ユーザーが視聴中にストックした商品を比較検討できるため、購入意欲を維持しやすい
- 視聴者の行動データ(ストックした商品や画面をタップしたタイミングなど)を分析できるため、次の施策に活かせる
Tig LIVEを活用することで「動画内に購入ページのリンクを表示できない」などの課題も解消され、最短距離で次のアクションへ顧客を誘導できます。視聴者の興味関心が高まっている状態を維持しやすいので、売上アップにつながる可能性も高いです。
「販促用動画の効果を高めたい」「これから動画コマースを始めたい」などの方は、下記からTig LIVEの資料を無料ダウンロードの上、ご確認ください。詳しい機能や導入事例も紹介しています。
まとめ:ECサイトで動画を活用するなら「動画コマース」が効果的

ECサイト業界で注目を集めている「動画コマース」の動向や得られる効果、実際の活用事例などを解説しました。全体のまとめは下記のとおりです。
- 動画の再生中に気に入った商品があった場合に、その場で購入できる「動画コマース」に注目が集まっている
- ECサイトで動画を活用すると売上アップのほか、顧客の自社商品に対する理解やブランド力の向上などが期待できる
- 動画の活用には、商品のメリット・使い方・生産工程を解説する方法がある
ECサイトで動画を活用して視聴者の購入意欲を高め、売上やブランド力の向上につなげましょう。
なお、動画を活用してさらに効果を高めるなら「Tig LIVE」のアーカイブ動画の活用をおすすめします。視聴者が動画を再生しているときに「気になる!欲しい!」と思う商品があった場合、その場で画面をタップして情報をストックすることが可能です。
ストックした情報はあとから振り返れるほか、購入ページへ直接誘導させることもできます。動画からECサイトへシームレスな遷移ができることによって、さらなる売上向上を目指せるでしょう。
ライブ配信中に活用し、視聴者とコミュニケーションを取りながら商品を訴求していくことも可能です。「Tig LIVE」の機能や導入事例は、下記のサイトで詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。